新規事業開発の初期の立ち上げに使えるフレームワーク

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事業創出フレームワークの解説 ビジネスフレームワーク
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駆け出しプロデューサー
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新規事業を任された際に色々とアイデアが思いつき、ビジネスモデルの整理にはリーンキャンバスやビジネスモデルキャンバスなどを活用しているのですが、ピッチなどに備えるために自分の考えを整理するための思考法やフレームワーク等ないでしょうか?

BizDevPro
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確かにおっしゃる通り、リーンキャンバスやビジネスモデルキャンバスを書いただけでは慣れていない人にとっては検討が十分なのかや、ピッチ資料の準備などが大変だと思います。ここでは新規事業開発の初期で使えるフレームワークを紹介します。

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新規事業開発の初期の立ち上げに使えるフレームワーク

有名な新規事業創出のアクセラレータープログラムなどでも採用されているフレームワークがありますので代表的なものを紹介致します。

ここで紹介するフレームワークで検討される内容は、新しい事業の立ち上げを目指す人が自分の考える事業の解像度を高めるためにメンターや専門家に壁打ちをしてもらいながら何度も繰り返しブラッシュアップしていくものです。
新しいアイデアを元に考えたサービスや事業の種は初期不確実性が大部分を占めており、仮説だらけと言えます。不確実性を取り除き、この仮説の状態をなるべく事実に近い状態にするためにこの作業は非常に大切だといえます。

非常に汎用的に使えるフレームワークをピックアップしてみましたので是非使いこなせるように繰り返し使ってみて下さい。

Open Network Labの7項目のフレームワーク

デジタルガレージが主催するシードアクセラレータプログラムはオープンネットワークラボ(Open Network Lab:通称「オンラボ」)というプログラムですが、ここに応募した起業家達がまずは書かされるものが、この「7項目のフレームワーク」です。詳しくは以下の「Pitch」という書籍で紹介されていますので読まれるとよいと思います。

オンラボの7項目のフレームワークは「誰の」「課題を」「解決する」「なぜ今」「既存代替品」「市場規模」「なぜあなた」という7つの項目で構成されています。このフレームワークは考えているアイデアに本当に価値があるかどうかを見極める際のチェックにも使えますが、その後に迎えるピッチの骨子にもなります

ピッチ資料の作りかたは上記の記事を参照ください。

それぞれの項目について以下に簡単に解説致します。解説を元に自身のビジネスについても点検をしてみてはいかがでしょうか。私もやっていますが、客観的にチェックする事ができますのでおすすめです。

誰の

対象とするユーザー層を具体的に絞って記入します。
ペルソナの解説も参考にしていただけるとよいかと思います。

課題を

そのユーザー層が抱える「解決されるのを、切望する悩みや痛み」を記入します。
できるだけ課題を切実に当事者目線でとらえる事が大事です。

解決する

どんな方法でどのくらいの悩みや痛みを解消できるのかを記入します。
課題を持っているユーザーが、お金を出してでも解決策を欲するかどうかはしっかり見極める必要があります。(ユーザー自身でマネタイズをする場合)

なぜ今

課題の緊急性と今後の展望、今だからこそ解決できる理由はあるのかなどを分析し、記入します。新規事業は早すぎても遅すぎてもだめですので今やることの必然性をしっかり説明できる事が大切です。

既存代替品

課題を抱えている人は現時点でどう対処しているのか、既に誰かが提供している解決方法はないか、そこから乗り換えてもらうだけの動機付けができそうか、等を記入します。別の競合サービスだけでなく、アナログの解決策を代替品として分析してもよいと思います。

市場規模

事業はどこまで成長する可能性があるのか、市場は本当に存在するのか、を記入します。この部分は投資家にとっての投資価値にあたる部分です。トラクションという成長の兆し(事業の伸び)の部分は投資する人達は必ず見ます。

なぜあなた

ここは事業を立ち上げている自分自身やチームの特性などを記入します。なぜあなたがやるのか、という部分は非常に大切です。原体験を元にやる意義などが説明できるとよいでしょう。企業内で新規事業を立ち上げるとした場合、なぜ自社がやる必然性があるのか、と読み替えて記入するとよいと思います。

9セルフレームワーク(ナインセルメソッド)

2つ目は9セルフレームワーク(ナインセルメソッド)です。兵庫県立大学教授で経営学博士の川上昌直氏が考案したフレームワークです。こちらも書籍がありますので、詳しい解説はそちらに譲ります。

9セルフレームワーク(ナインセルメソッド)

ビジネスモデルを論理的に検証するためにWHO(誰)、WHAT(何)、HOW(どのように)と顧客価値、利益、プロセスの掛け合わせによる9つのセルを埋めていきます。この9つのセルに情報を落とす事でビジネスモデルをストーリー立てて検証したり、第三者に説明しやすくなります。

①どんな片付けるべき用事を持った「人」か?

ユーザーはどんな課題を持っているのかを記入します。他の記事でもよく書きますが、できるだけ解像度高く設定したいです。

②解決策として「何」を提供するか?

①に対して何を提供するのかを記入します。

③代替策との違いを「どのように」表現するか?

ユーザーから見たときに②は他の解決策と何が違うのか?を記入します。

④「誰」から儲けるのか?

誰から利益を得るのか、どこでマネタイズするのか、を記入します。必ずしも①のユーザーと同じである必要はありません。心からお金を出したいと思うかが大事です。

⑤「何」で儲けるのか?

何で利益を得るのか?を記入します。サービスの場合はサービスメニューなどをここで記載するとよいでしょうね。

⑥「どのような」時間軸で儲けるのか?

利益を出すための作戦を書きます。最初は無料で展開して後から課金するなどが例として挙げられます。

⑦「どのような」手順でやるのか?

ビジネスを実行する手順を記入します。

⑧強みは「何」か?

自社の強みの部分はどこか、どの部分を自社でやるかを記入します。

⑨「誰」と組むか?

他社と組むところはどこかを記入します。アライアンス戦略などを書きます。

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