新規事業・新規サービスのアイデア創出 出し方のコツ・ポイント

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アイデア創出のコツ・ポイント アイデア創出と検証
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駆け出しプロデューサー
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新規ビジネスをシリアルに企画できる人とそうでない人には何か決定的な差があると思います。私はホイホイと新しい企画など思いつかないのですが、そうなるためのコツや秘訣があれば伝授いただきたいです。

BizDevPro
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日常的に感度のよいアンテナをどう張るかが大事なのかなと思います。

強烈なビジョンの元で、新しい事業やサービスを生み出すんだという熱意・熱量はもちろん必要ですが、そういう人でも何もないところから新たなものを生み出すのは一筋縄ではいきません。
私が実践している例が中心になりますが、アイデア創出の際にフレームワークとして活用できそうなコツを紹介します。

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新規事業・新規サービスのアイデア創出 アイデア創出のプロセス

新規事業開発を任された場合、新規事業や新規サービスの種、つまり様々な事業企画やサービス企画の元となるアイデアは手元に多く持っておくべきと思います。

新規事業開発の推進においては失敗がつきものです。環境変化も大きく、実現性の観点においても仮説だらけの状態で始めますので当然の事ですが、重要な事は手元に新規事業や新規サービスの種のストックがないとその時点でノックアウトとなってしまい、失敗した段階ですぐにピボットしたり、別の新たな事業や新たなサービスにスイッチする事が難しくなってしまいます

新たな事業や新たなサービスに繋がるアイデア創出は「感性やアンテナが研ぎ澄まされた限られた人ができる」「私には到底無理」というように考えがちですが、私はそうではないと思います。

アイデア創出にはコツがあり、そのコツさえ掴めば誰でもアイデア創出がシリアルに、科学的に(再現性がある形で)する事ができると思います。

本記事では私が実践しているやり方と、有名な書籍で提唱されているフレームワークについて解説します。少しずつ日常で実践する事で変化が表れると思いますので、ぜひ実践してみて下さい。

アイデア創出のプロセス アイデア創出に必要な要素・公式

アイデアが創出されやすい状態を作るには、私は以下の要素が大事であると考えています。

アイデア創出のフレームワーク
アイデア創出のフレームワーク

はじめに、新規事業開発全般に言える事ですが、「マインド・情熱」は重要です。「何が実現したいのか」「どうありたいのか」というビジョンを強く持ち、何があってもやり抜く覚悟と自信がないと、アイデアもビジネスとして育ちません。ここが中途半端な状態である事や意思が弱いと、「アイデアマン」に終始してしまったり、後々の事業開発に繋がらない単なるお遊び・イベントとしてのアイデアソンやアイデアコンテストに終始する結果に繋がりかねないです。

「アイデアを育てる環境」としてはステージゲートのような事業を育てる環境が必要です。スタートアップであるならまだしも、大企業の中で新規事業開発をする際は既存事業で凝り固まった文化や組織の影響を受け、誰もが納得するような(多くの人が集まる会議で100点満点の評価が得られるような)アイデアになってしまう可能性が高いです。ステージゲートは別の記事で解説をしておりますのでそちらも参考にして下さい。

新規事業開発の立ち上げプロセス ステージゲート管理

外部との接点やネットワークを持つ

色々と新たな事業や新たなサービスを立ち上げる際、スタートアップの方や外部の事業者、アカデミア、自治体の方などとの会話からヒントが出てきて、それがアイデアの種になる事が多くあります。自分が考えたアイデアでもそれをビジネスに成長させる事やそのビジネスの規模を拡大させるにあたっては自身の会社に閉じて考えるよりも外部の視点を入れる事が非常に大切です。

アイデアを0→1(ゼロイチ)から創出するにしても、アイデアを成長させるにしても外部のネットワークの有り無しが成功確率を左右しますので積極的に外部に身を置く事をおすすめします。

既存事業を担当している方はいきなり外部のネットワークを獲得する事が難しいと感じるかもしれませんが、アクセラレータープログラムのデモデイや大手のVCが開催しているようなMorning Pitch(モーニングピッチ:朝早くから開催されているスタートアップと大手事業者の交流の場)、共創コンソーシアムへの参加などはハードルも高くありませんので、第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

日常的に情報のストックを持つ

いきなりアイデアを考えろ!といってすぐにアイデアを出すというのは非常に難しいです。シリアルにアイデアを出し続けるためには日常的にコツコツと情報のストックをしておく事が有効です。ご自身が担当しているテーマによりますが、テーマによっては日常生活の中に様々なヒントが隠されている事も多いです。日常生活を送る中で感じる「不」や、ご家族(配偶者や子ども、高齢者)などがぽろっと口にした「不」などがヒントになります。

上記のようなヒントに気づけるようになるには情報のストックの量が大切です。情報のストックは大量の情報を一度にインプットすればいいというわけではないため、日常の中で自然に情報をストックするルーティーンを作ることが重要であると思います。

具体的には新聞や雑誌、書籍などが情報の元になると思いますが、ポイントはアイデア創出を意識して特定テーマの情報を集めるというより、幅広く、一見すると関係なさそうなテーマに関しても広い視野で好奇心を持ちながら触れていくという事だと思います。人は誰しもすべての事を覚えていられるわけではないので、昔でいうところのスクラップブック、今はクラウドに情報をストックするためのツールも多くありますので、気になるところや引っかかるものについては保存しておく事をおすすめします。

上記を日常的に続け、日常生活や仕事を続けていると、ある時「はっ」という瞬間が出てきます。この時にストックした情報を引っ張り出すと新たなアイデアに繋がる事も多々ありますので、こうした地道な活動が大切です。

アイデア同士を掛け合わせ、新たなアイデアを創出する

アイデア創出というと、「革新的なアイデアを出さなければならない」とか「誰もが考えた事もないような新しいものを出そう」という発想になりがちですが、こうしたアイデアはちょっとやそっとでは出るものではありません。

アイデア創出のコツを解説する多くの書籍でも言われている事ですが、アイデア創出のコツは「真似る」事と「掛け合わせる」事にあります。既存のアイデアや既存のビジネスモデルなど、世の中には成功例が多くありますので、こうした既存のアイデアの姿形を少しだけアレンジする事で、立派な新しいアイデアにする事ができます。料理に例えると素材や調理法は既存のものを活用し、最後の味付けや盛り付けなどで工夫をするというイメージですね。

新規事業・新規サービスのアイデア創出 アイデア創出のフレームワーク

アイデア創出はこれまで解説したようなポイントやコツが大事ですが、何かこれといったフレームワークが確立されているかといえばそうではないと思います。

ただ、アイデア創出において良いと言われるアイデアや避けるべきと言われるアイデアにはフレームワークのようなものが存在しますので、最後に紹介したいと思います。

良いアイデア創出のフレームワーク

「アイデアのちから」という全米でヒットした書籍で紹介されている良いアイデアの特徴を紹介します。

1.単純明快である

2.意外性がある

3.具体的である

4.信頼性がある

5.感情に訴える

6.物語性がある

特に、シンプルにストーリー立ててアイデアが説明できるかという点は非常に重要だと思います。新規事業開発において共感は大切なのでこの点は良いアイデアのポイントの中でも私は特に大切にしています。

避けるべきアイデア創出のフレームワーク

続いて、避けるべきアイデアについては、田所雅之さんの「起業の科学」で触れられています。

1.誰が見てもいいアイデア

2.ニッチすぎるアイデア

3.欲しいものではなく作りやすいという発想で生まれたアイデア

4.机上で考え出したアイデア

5.分析から生まれたアイデア

6.レッドオーシャンに突入するアイデア

7.一言で表現できないアイデア

こちらについては大事な点として、避けるべきアイデアの大きな特徴は独りよがりのアイデアであるという部分にあると思います。市場や顧客の声を聞かずにずっと机上で温めて、いつの間にかそれが市場や顧客に受け入れられている(はず)という固定観念を持ったまま走り続けているようなアイデアですね。良いアイデアにおける「シンプルでストーリー性のあるアイデア」の裏返しですが、「一言で表現できないアイデア」という部分も大切な要素かと思います。

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