「キングダム」で学ぶチームビルディング

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「キングダム」で学ぶチームビルディング ビジネス書
「キングダム」で学ぶチームビルディング
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駆け出しプロデューサー
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最近キングダムを映画で見て感動し、マンガを大人買いして一気読みしました。作中で登場人物の魅力はもちろん、信が伍長、百人将、千人将と成長していく姿がビジネスにも重なるなと思いながら見ていました。戦国時代の将軍になるために必要な要素など組織作りに参考になる部分が多いと思いますので

BizDevPro
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ほんと面白いですよね。

おっしゃる通り、キングダムを読んでいると特に組織作りや人の上に立つ者が持つべきマインドなど勉強になる要素が多くあります。

昔の戦はまさに生死をかけたものですので長い歴史で培われた勝つための知恵は学んでおいて損はないと思います。

BizDevPro
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私は中古で全巻大人買いをしました。新刊で購入するとかなりの額いってしまいますが、中古でなら3万円かからず揃います。(2023/9現在は最新刊69巻)

「キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ」は経営コンサルタントの著者がマンガのシーンを引用しながらわかりやすく解説してくれています。

大まかには本記事で紹介しますが、教科書として購入して手元においておく事をおすすめします。(子どもにとっても読みやすいのでお子様にもおすすめです。)

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「キングダム」の登場人物から学ぶリーダーの要素10選

「キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ」では、キングダムで重要な点を10個、それぞれを丁寧に解説してくれています。この10個のポイントを私の簡単な解説を交えて紹介します。

①人を巻き込み同志とできるか

他の記事でも書きましたが、新規事業にしろ既存事業にしろ、関係者(ステークホルダー)を動かすためにはエンロール力が重要となります。

自身が思い描くビジョンや目標をシンプルにわかりやすく人に伝え、共感を得る、このような振る舞いが大切です。単にわかりやすい、シンプルであればよいものでもなく、伝える際に強い熱意・熱量・自信をもってメッセージする事が大切です。

こうして動いた人とは損得を超えた信頼関係を築くことができ、組織やチームにとっても大きな力になってくれると思います。

②率先する

昨今、ビジネスのシーンでも草食系といえるような大人しいタイプが多く見られるような気がします。

苦しい時や課題が多くある時に、部下任せにするのではなく、リーダー自身が先頭に立ち現場を先導する、このような振る舞いが大切です。

当事者意識を持つという事や、物事をワガコト化して推進するという姿勢も重要な要素だと思います。

③先を見通し細部まで気を配れるか

李牧という趙の大将軍が出てきますが、卓越した知識と経験、自ら現場に出向き細かいところまで自身の五感で感じ、誰もが想像もし得ない一歩も二歩も先を見た戦術を描くシーンが多く登場します。

物事を近視眼的に捉えるのではなく、俯瞰的に洞察する事がリーダーには求められます。

④合理的に考え、時に非情になれるか

何でもかんでも周囲の同意・同調があって順風満帆に事が進む事などあり得ません。ビジネスには変化がつきものですし、新規事業になれば批判や非難に見舞われるシーンは多くあります。

批判や非難に臆する事なく、合理的に意思決定をする事ができるかという点はリーダーの必須スキルだと思います。

優柔不断であったり、判断タイミングによってころころ言っている事が変わるようでは誰もついてきません。ビジョンや目的に向けて一貫したストーリーやクリティカルパスを描き、ネガティブな意思決定もぶれる事なく下していきたいものですね。

⑤部下愛を持って人を育てられるか

私は飛信隊で新たに兵を募集し、その兵達が後の困難を乗り越えていくシーンが大好きです。

出身の家柄が良いとは言えない兵達の個の個性や、飛信隊のケイパビリティを隊員が理解し、お互いを尊重する事で集団の力に変えていきます。

ビジネスでも同様で、個々の能力や役割を明確にし、個性が発揮される職場環境を構築する事、それぞれの個性がより強く育まれるためにメンタリングやOJTを実施する事などは非常に大切な要素だと思います。

⑥前向きさ明るさを持っているか

何でも楽観的に物事を見るという意味ではありません。楽観的になればよいという事ではリスクに備える事ができず、強いリーダーシップとは言えません。

ここでいう前向きさや明るさは困難や課題がある中でも自らの信念を貫き、やり抜くために前に進むための工夫やアクションを怠らないという事だと思います。

リスクや課題はどのようなプロジェクトでも必ず発生します。これらに臆病になりとにかく避けるというのではなく、リスクや課題をコントロール可能な状況下に置き、リーダー自らが前を向き突破していくという姿勢が大事であり、そのようなリーダーの元でチームの勢いが形成されると思います。

⑦すべてを背負う覚悟はあるか

リーダーはミッションを完遂する責任があります。責任を負えばリスクももちろん負う事になり、リスクを顕在化させないためにもリーダーは細かく自身がコントロールできるようにマネジメントする必要があります。

⑥と共通点もある項目ですが、リスクを避けているだけでは現状維持はあったも成長はありません。ビジョンや困難な目的の達成に向けて覚悟と責任をもってリーディングしていく事がリーダーには求められます。

⑧人間を理解しているか

どんなに心を許した人間であっても、その人が厳しい状況に置かれた際には裏切られたり意見が食い違うような場面があります。

人間は信じてはいけない存在である事を理解した上で信じ、任せるという事が求められます。

⑨熱いビジョンが作り示せるか

目指すビジョンがなければ、ただ言われた仕事をこなすだけの人になります。

リーダーはビジョンや目的を明確にし、それを達成するための道筋・プロセスをストーリーとしてわかりやすくメンバに伝える事が大切です。

単に強烈なビジョンや目的だけを伝えるのではかえって士気を下げる事になると思います。リーダー自らが実行可能性(フィジビリティ)を備えた勝ち筋を見出す事が重要だと思います。

⓾自らを捧げる使命感はあるか

リーダー自身が熱いビジョンや使命感を持つことが大事だというのはこれまで書いた通りですが、リーダーが未来永劫先頭に立ち続ける事はないという前提に立つ事が大事だと思います。

ビジョンや使命感を完全に一致している後進をいかに輩出するか、この人財を見抜く力が必要です。

孫子に学ぶ良いリーダーと悪いリーダー

「キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ」の最後にはキングダムの考察に加え、孫子の紹介がされています。

良い将の条件である「智信仁勇厳」と、悪い将の条件である五危をそれぞれ紹介します。

良い将の条件 智信仁勇厳


  • 物事の本質を見抜く

  • 部下や取引先からの信頼

  • 部下を慈しみ育てる

  • 困難に立ち向かい信念を貫く

  • 組織を動かすルールを徹底し処断する

悪い将の条件 五危

  • 必死
    思慮が浅く決死の覚悟だけあればで殺される
  • 必生
    臆病で生き延びることばかりを考えていては捕虜にされる
    自ら意思決定しない。部下の意見を聞くというよりも部下に押し付ける
  • 忿速
    短期で辛抱ができないようだと相手の挑発にのってしまう
  • 廉潔
    対面を気にして清廉潔白なのは侮辱されて罠にかかる
    自ら手を汚さない
  • 愛民
    兵や民衆に情をかけて思いやりが強すぎるとその世話で苦労させられる
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