新規事業開発でChatGPT(生成AI)を活用し効率化する方法

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ChatGPTを活用してアイデア・ピッチを作る方法 BizDev知恵袋
ChatGPT
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駆け出しプロデューサー
駆け出しプロデューサー

おひさしぶりです!
世間ではChatGPTをはじめとした生成AIの話題で持ち切りですね。
テクノロジーの進化が凄まじいという話を聞いてはいるのですが、まだ手を出せていません。
事業開発において上手く活用する方法はありますか?

BizDevPro
BizDevPro

久しぶりの投稿ですみません。。
本業(?)の方が忙しく、中々更新できていませんでした。
更新できていない間に、おっしゃる通り新たな技術としてChatGPTの注目度が急上昇していますね。
有名なビルゲイツ曰く「GUIが誕生して以降の衝撃」とまで言わしめている技術のため、世の中の評価も頷けますね。
生成AIを上手に使いこなすと生産性は10倍(配下に10人の人を引き連れて仕事しているのと同等)とも言われています。
ぜひ積極的に活用していきましょう。簡単な方法を伝授します。

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そもそもChatGPT(生成AI)とは?

ChatGPTとは自然言語処理(NLP)を可能にするGPT(Generative Pre-trained Transformer)モデルを利用したOpen AI社が開発したAIエンジンの事です。
従って、ChatGPTとはある特定企業のサービスを指すのであって、技術の総称としては「生成AI」という事になります。
ChatGPTにはバージョンがあり、無償で使う事ができるものは「GPT-3.5」、有償で使う事ができ、さらにパワフルになったバージョンが「GPT-4」となります。(2023.09時点)
仕事などで日常的に利用する事があるのであれば有償版を利用する価値は十分にあると思いますが、まずは使ってみたい、業務の中でたまに使いたい時がある、などコンスタントな活用をしない場合は有償版を契約するのは二の足を踏んでしましますよね。(毎月20ドルくらいかかりますので)

「GPT-4」を無償で使いたいという事であれば、最も手軽なのはMicrosoft Bingに搭載している機能を使うのがよいと思います。(1日にやり取りできる会話制限がありますが。)
今回紹介する手法はBingで利用する事ができますのですぐにでも試してみましょう。

生成AIをよく知るためにはその道の専門家が解説をしてくれているのでそれらの解説を見るのが手っ取り早いと思います。
私は梶谷健人さんの解説がわかりやすく、よく勉強させてもらっています。(以下に紹介するプロンプト例などはテンプレートを引用させていただき、加工して作っています。)

事業開発のどのシーンで生成AIが活用できるか?

AIの力を借りる事で様々な業務や領域に挑戦できるようになりますが、事業開発のシーンにおいても活用できるシーンは多くあります。

生成AIは強力なツールではありますが、使い方が上手でないと宝の持ち腐れとなってしまいます。
私も最初は面白がって色々とChatGPTに尋ねてみましたが、あまり期待する回答がアウトプットされず(人並な答えしか返ってこない)、「こんなものか」と深堀りしようとしませんでした。

そこそこなインプットをしなければそこそこなアウトプットしか返ってきません

ChatGPTに問いかけするにも、ChatGPTにどんな役割を期待しているのか、どのようなアウトプットをして欲しいのかを具体的に明示してあげる必要があります。(この点は人間と同じですよね。)

ChatGPTが得意とするお仕事は、テキスト生成、画像生成、コード生成、書き起こし、動画編集などがありますが、事業開発ではテキスト生成の力を借り、アイデア創出やピッチ資料の章立て、内容の検討の初版作成や壁打ち役になってもらうのがおすすめです。

ChatGPTのプロンプトで指示を与える方法

ChatGPTを利用する際、指示をする際の指示文は「プロンプト」と呼ばれます。
プロンプトを作成する際にはアウトプットの精度を大きく左右するテクニックやコツがあります。
梶谷氏によると以下の7点が重要であると解説されています。

  • 冒頭でChatGPTの役割を定義する
  • 変数を用いて詳細な情報を与える(その際、機械が判別しやすい記号で明示してあげる)
  • インプットとして必要な情報はChatGPT自身に教えてもらう
  • 出力フォーマットを指定する
  • アウトプットを繰り返し自己改善させる
  • 良いアウトプットの基準を明示する
  • 複雑な指示にはプログラミング言語の記法を用いる

上記に遵守したプロンプトをインプットしてあげると非常に精度の高いアウトプットを出してくれます。

次に上記ルールに準拠したプロンプト例を示します。

ChatGPTのプロンプト例、サンプル

私がChatGPTの力を借りるべきと思う領域は、「ピッチ資料の作成」と「リーンキャンバスの作成」の2つのシーンです。

今回のサンプルは登壇するイベントや参加者、採点基準などを踏まえてピッチ資料の骨子を作成してもらうというものにしてみました。

あなたは経験豊富なプレゼンテーションクリエーターです。

以下の#タイトルと#イベント概要のピッチの章立てと内容を考えて下さい。
その際に以下の#有名なピッチと#想定ターゲットを参考にして下さい。

そして、生成したピッチの章立てと内容をさらに#想定ターゲットの心を惹きつける内容になるように、
改善点を分析した結果を踏まえて5回自分自身で改善を繰り返して下さい。

また、改善するたびに以下の#採点基準で自己評価で点数を教えて下さい。(各項目25点満点で合計100点満点)。
#採点基準:”””
プラス評価
・活用する技術に新規性、独自性、優位性がある
・マーケットに魅力度がある
・事業のスケーラビリティが描けている
・マーケットのニーズがある
マイナス評価
・人並なアイデアとなっている
・表層的な内容になっている
・内容が抽象的すぎる
“””
#タイトル:”””

ヘルスケアの社会課題を解決する新たなビジネスアイデア
“””
#イベント概要:”””

日本や世界にとって健康課題は社会課題であり、日本では世界に先駆け未来社会に繋がるヘルスケアの製品やサービスの創出を目指す。
今回は革新的なサービスの創出を目指すスタートアップ企業を発掘するためのコンテストであり、事業のポテンシャルについて審査・評価を行う。
“””
#有名なピッチ:”””

ラクスル、オイシックス、iCARE、UUUM、ビザスク、メドレー、エムスリー、ナイル
“””
#想定ターゲット:”””

・ベンチャーキャピタル
・大手民間事業者のDX責任者
・ヘルスケアスタートアップ企業の経営者
“””
#Desired Format:”””

1.章のタイトル
 L小項目の見出し
 L小項目の見出し
 L小項目の見出し
2.章のタイトル
 L小項目の見出し
 L小項目の見出し
 L小項目の見出し
3.章のタイトル
 L小項目の見出し
 L小項目の見出し
 L小項目の見出し
”””

最初にChatGPTにどんな役割を期待するのかを明示しています。
続いて、変数を用いてアウトプットして欲しい成果物の質を上げるための情報をインプットしています。
最初にアウトプットしたものを評価してその評価結果を元に改善を繰り返す事ができますのでその指示を与えています。
今回はピッチ資料の章立てをアウトプットさせましたが、先に書いたリーンキャンバスを生成したい場合はリーンキャンバスの各項目をインプットとして示してあげ、各項目ごとにChatGPTが考えた結果をアウトプットするようにプロンプトを修正するだけです。(リーンキャンバスの項目などは以下を参考にして下さい)

リーンキャンバスの作り方

上記のプロンプトでChatGPTがアウトプットしてくれた結果は以下です。
まだ不十分な部分もありますが、これをインプットに何回か補正をかけていけば満足のいくアウトプットに近づいていくと思います。
こうした生成AIとの対話によって自分の壁打ち役を得る事ができますし、生成AIが示してくれる改善点や見直しポイントも参考になると思います。

了解しました。では、以下のようにピッチの章立てと内容を考えてみました。

1.ヘルスケアの社会課題と現状
 L日本や世界のヘルスケアに関する統計や事例を紹介
 L高齢化、医療費、健康格差、予防医療などの課題を提示
 L既存のヘルスケアサービスの限界や課題を分析
2.自社のビジネスアイデアと価値提案
 L自社のサービスの概要と特徴を説明
 L自社のサービスがどのように社会課題を解決するかを具体的に示す
 L自社のサービスがどのように競合他社と差別化するかを明確にする
3.自社のビジネスモデルと成長戦略
 L自社の収益源やコスト構造を明らかにする
 L自社のターゲット市場やセグメントを定義する
 L自社のマーケティングや販売戦略を概説する
自己評価:75点

プラス評価:
・活用する技術に新規性、独自性、優位性がある(AIとIoTを活用したパーソナライズドヘルスケアプラットフォーム)
・マーケットに魅力度がある(高齢化やNCDなどの社会課題に対応する需要が高い)
・事業のスケーラビリティが描けている(医療機関や保険会社などと連携し、予防医療から治療まで一貫したサポートを行う)

マイナス評価:
・人並なアイデアとなっている(AIやIoTを使ったヘルスケアサービスは他社も提供している)
・表層的な内容になっている(具体的なサービス内容や機能、効果測定方法などが不明確)
・内容が抽象的すぎる(競合他社との差別化要因やターゲット市場の規模などが数値化されていない)

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